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TEST DRIVE 試乗オヤジのたわごと (クルマ大好き試乗オヤジの言いたい放題)

元・自動車評論家によるディーラーの試乗記。 いいクルマは動き出しの5m、交差点一つ曲がっただけで分かるもの。 これまでに乗ったクルマは1000台近くになるのではないでしょうか?自分で買ったクルマも30台以上になります。ブログだから書ける本音のインプレ。

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試乗 メルセデスベンツGL63AMG

今回のメルマガ「雑誌に書けないクルマの通知簿」Vol.110は

「メルセデスベンツGL63AMG」
”優しい活火山“

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メルセデスベンツで最大のサイズを誇る最高級SUV、GL63AMGに試乗しました。

目の当たりにするとやはり恐ろしくでかいですね。イメージとしては鬼瓦か横綱?

サイズとしては先代と比べ全長で45mm、全幅で25mm、全高で10mmほどしか大きくなっていませんが、プレーンな印象だった先代に比べ明らかに彫が深くなり、力強い印象となっているからでしょう。

先代をゾウとするとこれはマンモスのような感じです。

巨大な岩石が目の前に落ちてきたような圧倒的な存在感があります。

この他のクルマとは明らかに違う大きさは、たまに街で見るランドクルーザーが巨大に感じるのと同じ種類の驚きがあります・・。

__ 2

エンジンは5.4リッターV8 DOHC32バルブツインターボ(557ps/5250-5750rpm、77.5kgm/2000-5000rpm)です。SUV用のエンジンとしてはかなりのハイチューンですし、スペック上も最強です。あのポルシェのカイエンターボですら4.8リッターV8DOHC32バルブツインターボ(500ps/6000rpm、71.4kgm/2250-4500rpm)です。

__ 3

ここもいつものメルセデスですが、いいなーと思ったのはウッドが艶消しでナチュラルな感じになっている事です。SUVらしく自然との対話を演出する意味でもいいですね。シフトはSクラスなどと同じように右のレバーの位置にあります。これにより空いたセンターコンソール前部は大きな物入れが備わります。

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今週の無料版は
「フォード・エクスプローラー・XLTエコブースト6AT」
“驚きの出来!”
KIMG0330[1]

エコブーストを皆があまりにイイというので、“試乗オヤジ”の名に賭け「絶対に欠点を探してやるぞ!」と意気込んで試乗したのですが・・。

まあ、結論から言って返り討ちにあってしまいました。それもかなりバッサリと!“悔しいです”が仕方ありません。

左ハンドルとサイズさえ問題なければほぼパーフェクトです!価格もこれで440万となればプラドとか買っている場合じゃないですね。レンジローバーよりいいとさえ思いました。

 
スタイル★★★★☆

全体としてはクリーンですっきりした印象ですね。大きなマスを重々しく感じさせないのはシャープな直線基調で面構成がはっきりとしているからでしょう。

顔は本国にあるセダンのトーラスに合わせていますが、フォルムがエクスプローラーなので違和感はないし、新しい感じも出ています。AピラーをブラックアウトしてBピラーを強調しているのもエクスプローラーらしい処理です。

またボンネットを妙にスラントさせずフラットにしているのもいいですね。オフロードでドライバーがボンネットの水平を基準にするには必須のディメンションです。街乗りでもボディの大きさを感じさせないのはこうした伝統の処理によるものですね。

問題はグリルにメッシュをいれレンジっぽく演出されていることです。せっかくのフラット感というかスマートさがここだけちょっともの欲しげに見えます。
 

内装★★★★
 
ヒップポイントは少し低くなっていますが、依然見晴らしはいいです。乗りやすさとのちょうどいいバランスポイントではないでしょうか。少なくとも先代のように乗り込む度に“よっこらしょ”という感じではないです。

空間構成は非常に上手くゆったり感と安心感のバランスが絶妙です。5mの巨体ですから当然ですがサードシートも十分実用になります。

レザーの質はもう少し上げたいですが、440万という価格を考えると妥当とも言えます。

メーターも新しさを感じます。青いグラフィックを使った液晶はなかなか綺麗ですし、ホンダのように子供っぽくなっていないのは流石です。

マイ・フォードタッチと呼ばれるタッチパネルでオーディオ&クライメント・コントロールの操作をタッチパネルにして軽量化を図っていますが、これは慣れが必要です。またオフで揺れながら操作するには無理があると思います。ブラインド・コントロールはダイヤルに限りますね。左ハンドルしかないのもやはり欠点でしょう。


エンジン・ミッション★★★★★

何といっても驚きはこの部分です。2トンの巨体を2Lとは思えない力強さで、しかもスムーズに気持ちよく走らせます。

2Lで243ps/5500rpm、37.3kgm/3000rpmというスペックはSUVとしてはかなりハイチューンですが、スタートから実にスムーズにそして静かに力強く加速します。ミッションの制御も上手く、とにかく最初のひと転がりがなんともまろやかで、且つアクセルにリニアですから発進にまったくストレスがありません。

またボディに嫌な揺れがないのもスタートを楽にしている要因なのですが、これは足回りの稿で後述するとして、とにかくこのパワートレインは数あるダウンサイジング・ターボの中でも出色の出来です。

以前に取り上げたVWパサート(1.4トン)の1.4Lも凄いと思いましたが、高級感でもエコブーストが上です。重量比で言えば同じですが、このエコブーストの方が上まで力が持続します。4気筒らしからぬまろやかな回転フィールと厚みのあるフラットなトルクは大きな車体の恩恵もありますが、それ以上に深みを感じます。3.5LのV6はもういりませんね。

しかもこの性能をレギューラーガソリンで出しているあたりがアメ車らしいところです。雑食でも文句を言わない大型犬のようで親しみが湧きます。


足回り★★★★★

2010年のフルチェンジでついにラダーフレームからモノコックになりました。旧型のエクスプローラーもそのゆったりとした乗り味は魅力でしたが、その分ボワンボワンとした緩さと揺れ戻しが気になったものです。

それが新型はスッキリ見事にお釣りのこない走りになりました。スタートのスクオットやブレーキング時のノーズダイブはほぼ皆無、交差点に突っ込んでも不思議なほどロールは少なくステアリングを戻し遅れるようなこともありません。

外観同様、見事にモダンな乗り味に生まれ変わりました。

それでいてゆったりと流す時はアメ車特有のゆったりしたリズムと空気に包まれます。路面の凹凸さえ楽しめる程のストロークとまろやかさで受け流すタフな足回りはエクスプローラーの伝統です。

ちなみに形式は前マクファーソンストラット、後マルチリンクでセダンのようです。それにしてもこれだけボディコントロールの効いた乗り味のSUVはドイツ車を含めてなかなか思い浮かびません。Q7が少し近いぐらい?

これほど制御されるとオフが少し心配になりますがランドローバーの“テレインレスポンス” 同様、センターコンソールのダイヤルひとつで路面に応じた走行モード「標準」「泥濘(でいねい)路」「砂地」「雪道」が選べる“テレインマネージメントシステム”があるので大丈夫でしょう。


総評★★★★★

それにしてもこれで440万は安いと思います。ランクルやレクサスRXは700万オーバーです。輸入車ならBMW・X1と同等の価格!そう考えると実に贅沢な乗り味です。

レギューラー仕様のエコブーストなら燃費も含めて維持費もこれまでのSUVやミニバンよりも格安です。実際エルグランドなどから乗り換えるユーザーも多いそうです。3列シートで運転も楽しめて500万以下となると、この大きささえ気にならなければエクスプローラーはすばりオススメです。 


スペック:全長×全幅×全高=5020×2000×1805mm/ホイールベース=2860mm/車重=2020kg/駆動方式=FF/2リッター直4DOHC16バルブターボ(243ps/5500rpm、37.3kgm/3000rpm)/価格=440万円

(※この記事は2012年6月に書いたものです。有料版の記事の一部を加筆訂正し約1年遅
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