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TEST DRIVE 試乗オヤジのたわごと (クルマ大好き試乗オヤジの言いたい放題)

元・自動車評論家によるディーラーの試乗記。 いいクルマは動き出しの5m、交差点一つ曲がっただけで分かるもの。 これまでに乗ったクルマは1000台近くになるのではないでしょうか?自分で買ったクルマも30台以上になります。ブログだから書ける本音のインプレ。

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試乗 アバルト695 エディツィオーネ マセラティ

今回のメルマガ「雑誌に書けないクルマの通知簿」Vol.120は

試乗 アバルト695 エディツィオーネ マセラティ
“今年乗ったクルマで一番欲しいかも!”


2年前のアバルト695トリブート フェラーリ(569.5万・限定1696台)に続いて第2弾とも言うべきコラボモデル、アバルト695 エディツィオーネ マセラティに乗ってきました。

今回は世界限定499台中100台がなんと日本に割り当てられるといいますが、既にほぼ完売状態とか!

ab.jpg
アバルトのエンジンは全て楽しいですがこの695は流石に強力ですね。高速で一気に引っ張るシャープさはちょっとこのサイズでは他にライバルが思い当たりません。

エンジンは1.4リッター直4ターボ。ギャレット製1446を備え、「トリブート フェラーリ」と同じ180psと25.5kgmを発生します。

サウンドは重低音で迫力のある音です。これはアバルトお得意の2ウェイバルブを採用したエキゾーストシステム「レコードモンツァ」よるものです。流石に本家のマセラティのように色気のある高音のマルチサウンドを謳うわけではありませんが、アバルトの中では1番のハイチューンですから痛快なサウンドを響かせます。それはほぼフルオープンになるキャンバストップをオープンにするといっそう楽しめます・・。

mab3.jpg
それにしてもこの本物の質感はサイズの枠を超えています。この内装をみると500万が
高くないと感じてしまいます。こんなクルマは日本にはありません。世界的にもアスト
ン・マーティン シグネットぐらいでしょうか。



aba1.jpg
今年に乗ったクルマの中で1番欲しいと感じたクルマですね。ブランドビジネスと分かっちゃ
いるけど欲しい!

だって、乗って楽しい、見て楽しい、所有して嬉しい!こういうクルマはなかなかありそう
でありません。しかも屋根も開く!



以下、気になった方は登録月は1ヶ月(バックナンバーも含め4号分)は無料で読めますのでぜひチェックしてみて下さい↓
●有料版「雑誌に書けないクルマの通知簿」(¥315/月)

次号は「メルセデスベンツC 250 BlueEFFICIENCY Coupe」の予定です。お楽しみに!



今週の無料版は

「トヨタ・オーリス180G Sパッケージ 7速CVT」
“刺激控えめのスポーティー?”


o-risu.jpg



ミラージュの試乗が叶わなかったので新しいオーリスに乗りにネッツ店を訪ね
ました。オーリスといえばアベンシスと並んでトヨタのラインナップの中では欧
州市場を狙ったモデルで走りに振ったセットが特徴ですね。VWゴルフやプジョー
308などと同じ、いわゆるCセグに属するクルマです。

エンジンは1.5と1.8の2種、グレードはGとRSの2種でそれぞれ足を固めたSパッ
ケージがあります。今回は売れ筋の1.8リッターの180GのSパッケージ、7速CVT仕
様を試乗しました。


スタイル★★★
 
走りの安定感をイメージさせる台形フォルムです。張りとボリュームのある面
構成で力強さを演出しているあたりは同じハッチバックでは欧州シビックと同じ
手法です。

CピラーやリアコンビネーションランプなどのリアセクションはレクサスCTっ
ぽいですね?どうしてもこうなるのかなあ?

車名の由来は英語の「Aura(独特の雰囲気、霊気)」ですが、ちょっとオーラ
を放つまでには至っていないような・・。


内装★★☆

内装は相変わらず下手ですね。それにしても最近の日本車は何でこんなに内装
に魅力がないのでしょう?

カラーはスポーティーといえばお決まりの黒、150Xのベージュもあまりにオヤ
ジ臭い色調です。スポーティーが売りのオーリスの想定ユーザーが本当にこんな
色を好むのでしょうか?

シートカラーも平凡ならデザインも平凡です。RSのSパッケージではかろうじて
赤いステッチで彩られていますが、線が細く大胆さに欠けます。

ステアリングとシフトノブなど触る部分に革が与えられているのは流石にスポ
ーティーモデルですが、パドルの素材とタッチはこれまたイマイチです。

シートの座り心地に落ち着きがなく、とにかく作り手のイメージに統一感がな
いというか、フィット感一体感に欠けるのがスポーティーモデルとしては致命傷
です。

インパネもオプションでせっかく本革が選べるのにその色が黒だけというのは
寂しいですし質もイマイチですね。先代はニーサポートになりそうなほど大きく
い張り出したセンターコンソールが特徴で割りとタイトな演出もありましたが、
新型では横基調で広々感を演出するタイプのデザインでスポーティーな印象もあ
りません。


エンジン・ミッション★★☆

非常に残念な部分がココです。エンジンはフラットトルクで音やフィールを含
めて何のドラマもありません。同じスポーティーモデルと言っても86との大きな
違いはココですね。

当のトヨタも自信がないのか、カタログにはエンジンの写真もなければイラス
トもありません。スポーティーモデルなのにエンジンの性能曲線も載せていない
カタログというのは珍しいですね。

そして輪をかけてもっさりしたフィールなのがCVTですね。7速にきってスポー
ツモードもありますが、スポーツモードにしたところで基本的に何も改善しませ
ん。滑る回転が上の方に移行しただけです。

これも86のトルコンが羨ましいです。86のATはタイトですしブリッピングさえ
します。オーリスの6MTは乗っていませんが、基本的にエンジンも刺激不足ですか
らあまり期待は出来ません


足回り★★★★

ここはいい意味でトヨタのクルマでは無いです。つまりステアリングは正確で遊
びは少なく、足は余分な動きを排除しすっきりとしています。試乗車はSパッケー
ジでノーマルよりもさらに固めですがそれでも乗り心地に不満はありません。特に
リアサスの動きが良くリアが跳ねる感じや逆にピッチングもなくなかなか快適です。

まだ乗っていないのでなんともいえませんが、これのノーマルバージョンは相当
乗り心地がいいのではと思います。

ハンドリングも交差点をハイスピードで曲がる程度ならいやな揺れ戻しもなく前
後バランスも良かったです。ステアリングのギアレシオがもう少し早ければ街乗り
では文句はありません。

星が一つ少ないのは例えばゴルフにはあるあの圧倒的なボディやステアリングの
剛性感に欠けるとか、実はちょっとした違いです。でもこの僅かな違いがスポーテ
ィーなクルマにとっては大きな手応えの違いとなって感じられます。

いざという時、つまり限界を超えた領域での安心感はそんなところからくるのだ
と思います。


総評★★★☆

それにしても残念なのはパワートレインです。86はFRで水平対向ですからスペー
ス的にも無理は承知なのですが、オーリスに86のエンジンとATがあったらどんなに
楽しいクルマになったろうにと思います。

あと価格が違うので仕方ないですが、サイズ的にいえばレクサスのCTにも近いの
ですが、このCTのFスポーツのハンドリングと乗り心地はオーリスのワンランクか
らツーランクは上です。

つまり、オーリスは本格的なスポーツハッチとしては物足りないですが、しっか
りとした走りを持つ実用車と考えれば悪くないというレベルです。

ならば150でいいかとカタログを見ていると1.5リッターはリアサスがダブル・ウ
ィッシュボーンからトーションビームになるんですね。するとやっぱり180のRS(ノ
ーマルサス)を6MTで買ってライトチューンを施すのが一番楽しいかも?

とか色々考えているとやはりオーリスのこだわることもないかと。つまりオーリ
スの221万という価格付近にはシトロエンDS3シック249万、ルノー・トゥインゴ ク
ープ・デ・ザルプ222万なんてのもいるわけで・・。

結局、最後は内外装のセンスやちょっとした乗り味の味付けで候補から外れてし
まう感じです。これはオーリスに限らず日本車」に共通する問題ではありますが。
 

【スペック】全長×全幅×全高=4275×1760×1460mm/ホイールベース=2600mm/
車重=1280kg/駆動方式=FF/1.8リッター直4、DOHC(143ps/6800rpm、17.6kgm/
4000rpm)/価格=221万円


(※この記事は2012年8月に書いたものです。有料版の記事の一部を加筆訂正し
約1年遅れで配信しています。)


●次号無料版は「三菱・ミラージュM」“価格は正直?”の予定です。お楽しみに!


以下詳しくは↓
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