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TEST DRIVE 試乗オヤジのたわごと (クルマ大好き試乗オヤジの言いたい放題)

元・自動車評論家によるディーラーの試乗記。 いいクルマは動き出しの5m、交差点一つ曲がっただけで分かるもの。 これまでに乗ったクルマは1000台近くになるのではないでしょうか?自分で買ったクルマも30台以上になります。ブログだから書ける本音のインプレ。

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試乗 ダイハツ・タント カスタムX VS スズキ・スペーシア カスタムTS 

今回のメルマガ「雑誌に書けないクルマの通知簿」Vol.140は
「ダイハツ・タント カスタムX VS スズキ・スペーシア カスタムTS 
VS ホンダ・N-BOX G」
“確かに便利だけど・・”

tant1.jpg
↑タント・カスタムこのごちゃごちゃした顔は何とかならないものか?

今回は試乗車の都合で予定のフィットRSが間に合わなかったので急遽予定を変更して今
年の10月にフルチェンジしたタントを中心にライバルのスペーシアとN-BOXも連れ出し
て軽のハイトワゴン対決をしてみたいと思います。

人気の軽の中でもこのジャンルは今最も売れている車種です。NAでも車両価格で170万
程度ですが普通車よりも高いですが、その圧倒的なスペースはたしかに並のリッターカ
ーを大きく凌ぎ維持費の安いミニバンとしてすっかり日本に定着した感があります。

まあ軽なのに“大きくて重くて燃費もそこそこで高価”という・・ちょっと矛盾をはら
んだあたりが日本独自で、故に“ガラ軽”なんて言われていますが売れているのは事実
です。その使い勝手と実力をタントをメインに比較してみたいと思います。



spe4.jpg
↑スペーシア シックでいい色ですね!
動力性能の1位は車重の軽いスペーシアです。自然なフィールです。タントとN-BOXは
流石にNAでは重さを感じますね。特にタントはちょっと回転が荒い感じです。CVTのス
リップ感もかなり気になります。


20120120153841cd0a.jpg
↑N-BOX写真はワル顔のカスタムです><
リアシートですがタントは前後に240mmもスライドします。ここは固定式のN-BOXの一人
負けですね。あまりに広くて落ち着きません。子供なんて乗せていたら会話が出来なく
て立ち上がるのではないでしょうか。ブレーキを掛けると吹っ飛びますね。


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次号は「ホンダ フィットRS」
“ホンダの熱い血は注がれたか?”の予定です。お楽しみに!


今週の無料版は
「メルセデスベンツA180ブルーエフィシェンシー」
“絶品の足が帰ってきた!”

ac41.jpg

新しいAクラスですね。今回もWebCGに先駆けてのレポートです!初代は1997年
のデビューです。にメルセデス・ベンツ初のFFコンパクトとして誕生、2005年
に2代目になりました。この3代目は昨年のジュネーブショーでデビューしまし
た。

日本に入るグレードは3種、A180ブルーエフィシェンシー、同Sports、A250
SPORTの3グレードです。今回試乗したのはもっともベーシックなA180ブルーエ
フィシェンシーです。ちなみに唯一2リッターとなる250 SPORTはAMGがシャーシ
を担当したそうでかなり気合の入ったモデルのようです。ライバルの1シリーズ
がかなりスポーティーで出来が良かったせいかメルセデスとしても本気を出し
てきた感じですね。

まあ、今回はそんなAクラスの素のポテンシャルを探るべく最もベーシックなモ
デルから試乗してみました。


スタイル★★★★

ボディーサイズは全長×全幅×全高=4292×1780×1433mm。先代に比べ、全長
で400mm以上長くなり、全高は160mmも低くなっています。この前長の拡大でA
クラスは先代まではBセグメントでしたが、新型はゴルフと同じCセグサイズに
なりました。ちなみにゴルフのサイズは4210×1790×1485mm。より近いのはや
はりスポーティーなBMW1シリーズの4340×1765×1430mmの方でしょう。

Aクラスの過去2代のモデルは、「サンドイッチコンセプト」と称する二層構造
のフロアのため高い車高を特徴とするプロポーションでした。プラットフォー
ムを共有する現行のBクラスは、背高スタイルを踏襲していますが、このAクラ
スでは一転ライバルと同様に低い車高によるスポーティーなスタイルを採用し
てきました。Cd値は0.27と優秀なものです。

第一印象は随分質感が高く力強いなーと思いました。特にフロントの線の太さ
は、ちょっとエレガントでファミリーよりのBクラスとの違いですね。一方サ
イドのキャラクターラインはBクラスと共通する処理です。ベルトラインから
リアフェンダーにかけて跳ね上がるラインは面積の大きなBクラスでは意味の
ないものに思えましたが、このスポーティーなAクラスではさほど違和感はあ
りません。必要悪と言ってはなんですが、退屈なサイドに個性とアクを出すた
めの処理としては許容範囲かと思います。

リアの印象も随分変わりました。丸いテールランプはちょっとメガーヌ風で、
如何にもベンツなフロントとテイストを異にしますが、ぐっと張ったリアフ
ェンダーと大きなホイールアーチの力強さがそれをカバーします。結果、塊
感の強さや品質感といったドイツ車、ベンツに期待する資質はBクラス以上
で、これは売れるデザインだなと思います。実際ショールームでBクラスと
並んでいるとこのAクラスのほうが高いクルマに見えてしまうほどです。


内装★★★★

内装も密度が高いですね。「SLS AMG」のデザインを受け継ぐ丸型3連のエア
コンの吹き出し口やシルバーのリンクのメーターなどもBクラスと同じ手法
ですが、こちらの方がタイトな分、質感が高い感じがします。

テイストは「アーバン」「スタイル」「AMGスポーツ」の3つのラインが用意
されており、さらにオプションで「ナイト」「エクスクルーシブ」「AMGエ
クスクルーシブ」といったデザインパッケージを選ぶことも可能です。どれ
もデザインはいいですね。品質感も流石でこのあたりはプレミアムブランド
の面目躍如といったところです。

インフォメーションツールについては、さまざまなオーディオソースに対応
する「COMANDシステム」が標準装着されます。しかしこの一見iPadのような
モニターはナビを内蔵しているわけでも取り外せるわけでもなくHDDナビを
利用するにはディーラーオプションの「COMANDシステムナビゲーション」
176400円を追加する必要があります。

これならいっそMINIのiPhoneパッケージのようにホルダーと端子だけにして、
端末は外部に依存した方がいい気もします。最近はテザリングできる携帯も
多いのでWiFiのタブレットを利用し、最新のナビを利用、オリジナル・アプ
リでオーディオのコントロールも出来ると思います。

難点は前席に座るとフロントウインドウの転地が狭いなー、と感じることで
す。スポーティーというよりちょっと窮屈ですね。この感覚はMINIでもそう
ですが、MINIの場合はスペースに余裕があるのでマシです。ここはオプショ
ンのパノラミックスライディングルーフが欲しくなります。


エンジン★★★★

試乗したA180ブルーエフィシェンシーは直4、1595ccターボ、最高出力122ps、
最大トルク20.4kgm、ミッションは7G-DCTです。もっともパワフルな「A250
ブルーエフィシェンシー」は、1991ccターボで210psと35.7kgmです。

パワー感はBMWの1やゴルフのロワーグレードと比べてもちょっとまろやか
で緩い感じはありますが、フィールは軽快で排気音も乾いた感じの爽やか
なものです。よりパワフルで濃い走りを望むならもちろんA250を選べばい
いです。

しかし、Bクラスと同じはずのこのエンジンでも回せばかなり楽しい性格
を見せます。高回転までスムーズで回転に応じてリニアにパワーが増して
ゆくのが心地いいです。回しても遮音は良く不快な感じはありません。ア
イドルストップのマナーもいいです。再始動時の振動が少ないのはマウン
ト技術と圧倒的に高いボディ剛性によるところも大きいと思います。

またミッションのマナーがBクラスより洗練されたのも嬉しいです。Bクラ
スではツインクラッチ特有のドライなフィールが僅かですが残っていまし
たが、Aクラスのそれは完全にスムーズでプレミアムブランドとして文句
なしの出来です。

安全装備としては全車にレーダー型衝突警告システムが標準装備されてい
ます。障害物や前走車と衝突の可能性があればドライバーに警告し、その
後ドライバーのブレーキ操作では十分な制動力が得られない場合は、事故
回避に必要な制動力を自動的に補うシステムです。またドライバーの疲労
や眠気を検知して注意を促すアテンションアシストも標準で装備されます。


足回り★★★★★

ココが、このクルマのハイライトですね。Bクラスでは硬かった乗り心地
が実にしなやかで懐の深い古き良きメルセデスのそれに戻っているでは
ありませんか!路面の荒れたところでサスがスムーズに動いている様子
が伝わるような乗り心地です。ブッシュのしなやかさを感じる優しい乗
り心地はBクラスには無いものです。

それは単に車高が低いので柔らかなレートの設定が可能になったからと
いうレベルの違いではなく、もっと根本的な違いに感じます。ポテンシ
ャルが明らかに違うのです。

リアサスペンションは新設計の4リンク式を採用しています。“重心位置
が24mm、着座位置が174mmも低くなったことで、乗り心地を犠牲にするこ
となく、走行安定性および操縦性は大幅に改善され、スポーティーなハ
ンドリングを実現した”とアナウンスされています。

ハンドリングも気持ちイイですね。ステアリングは昔のメルセデスから
すると慣れるまでは頼りないほど軽く感じるかもしれませんが、異例に
高いボディ剛性によって正確さは完璧で過度特性などのリニアリティも
まったく自然なのでどんな路面でも安心してステアリングを握っていら
れます。

ハンドルを切ったときの手応え、その時のクルマの反応、路面状況の伝
え方、優しい乗り心地、シートの感触・・、色々な要素が複合的に噛み
合ってはじめて、この感覚、メルセデスライドになるのでしょう。

久しく味わえなかったメルセデスが帰ってきた感じ、1990年代以前のメ
ルセデスを知る人には、“そうそうこれがメルセデスなんだよ”と唸る
出来だと思います。この味はBMWにもアウディにも真似のできないもの
です。理論やスペックを超えた安心感に包まれます。


総評★★★★☆

今回乗ったのはロワ―グレードですが、この上のスポーツはよりしっか
りとした走りを持つ筈ですし、250にいたってはAMGがが足を手掛けたと
いうのでさらに期待できます。

このクラスにはほぼ完璧と思える走りを持つBMW 1シリーズやVWゴルフ
といった強豪がいますが、新しいAクラスはそれらに対して完全にロッ
クオンしたといえます。

大パワーになればステアリングフィールでFRのBMW1シリーズが少し有
利かと思いますが、高級感では負けていません。流石に実用性ではルー
ミーなゴルフに劣りますがブランド力ではやはりメルセデスでしょう。
もちろんこのクラスのすべての国産車は相手になりません。悔しいです
が、2世代遅れぐらいの感覚です。メガーヌとジュリエッタは好みです
が半周遅れ、モデル末期の現行A3は1周遅れぐらいでしょうか。

とにかくこの新しいAクラスははそれほどの出来の良さです。久々にベ
ンツに乗って嬉しくなりました。はっきり言ってAMGのC63やCLS63に乗
った時よりも感動しました。メルセデスファンはもちろん、小型車に興
味のある人はぜひ試乗をお勧めします。


全長×全幅×全高:4290×1780×1435mm/ホイールベース:2700mm/駆
動方式:前輪駆動[FF]/車両重量:1430kg/乗車定員:5名/エンジン
種類:直4 直噴 DOHC ターボチャージャー付き ガソリンエンジン/総排
気量:1595cc/最高出力:122ps(90kW)/5000rpm/最大トルク:20.4kg-m
(200N・m)/1250-4000rpm/トランスミッション:電子制御7速AT[7G-DCT(デ
ュアルクラッチトランスミッション)]/燃料消費率:15.9km/L(JC08モー
ド)/タイヤサイズ:225/45R17[ナイトパッケージ車は225/40R18]/車両
本体価格:284.0万円


(※この記事は2013年2月に書いたものです。有料版の記事の一部を加筆訂正し約
1年遅れで配信しています。)


●次号無料版は「アウディA6ハイブリッド」
“かなりスポーティーなハイブリッドです”の予定です。お楽しみに!


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こちらは有料版の一部を約1年遅れで配信しています。無料なのでお気軽に!

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