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TEST DRIVE 試乗オヤジのたわごと (クルマ大好き試乗オヤジの言いたい放題)

元・自動車評論家によるディーラーの試乗記。 いいクルマは動き出しの5m、交差点一つ曲がっただけで分かるもの。 これまでに乗ったクルマは1000台近くになるのではないでしょうか?自分で買ったクルマも30台以上になります。ブログだから書ける本音のインプレ。

試乗 ハリアー・ハイブリッド

今回のメルマガ「雑誌に書けないクルマの通知簿」Vol.143は
「試乗 ハリアー・ハイブリッド」
“久々の力作!“


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今回から国内市場専用モデルとなって何か吹っ切れたようですね!

モーターショーで見た時は中々インパクトがありましたね。実際かなりの人だかりが出来ていました。それほど新鮮だったという事でしょう。

昨今、出た時から古臭いと感じるクルマが多い中これは歓迎すべきです。新車を買う喜びを味わえるというものです。

この新鮮さの要因はやはり薄型のライトを配したフロントの処理でしょう。小手先ではありますが、同じく薄型&クリアのリアコンビネーションランプと合わせて効果的です。

まあフォルム自体はそれほど新しいわけではありません。CピラーもRXのように上下から鋭角に交わるタイプですが、これも今やトレンドというか常套手段です。

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内装も意外に力作だと思いますね。ダッシュやドアの内貼りには極めて本革に近い感触の合皮が張られています(セールス氏は何度聞いても本革と言い切っていた^^)。またカラーもオプションでディープボルドーという色を選べばなかなか華やかな2トーンになります。

ウッド調プラスチックパネルもこれまでどこのチューナーの作かと思うほどテカテカだった感じは無くなりフェイクとしては中々の質感になりました。

またシートのデザインもアストンやベントレーにありそうな小さな菱形のクロスステッチだったりします。これもこれまで平凡な形の多かったトヨタにしては楽しいですよね。何しろこれまでデザイナーなんていないのかと思うような平凡な形ばっかりだったのですから!

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久々にトヨタのクルマでいいなーと思いましたね。FJクルーザー以来かな?トヨタは基本的に力があるし信頼性や耐久性もある上にまあ安いので好みにはまればお買い得ですね。


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次号は「スズキ・ハスラー」
”こういう遊び心を待っていた“


今週の無料版は
「ボルボV40 T4 SE」
“いきなり完成度が高!”

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これまでのC30・S40・V50シリーズを統合して1つにまとめたのが新しいV40シリ
ーズですね。競合ひしめくCセグのニューカマーですがハッチバックではなくVの
名が示すとおりワゴンボディという位置付けです。

メルセデスの「Aクラス」やBMW「1シリーズ」が軒並みスポーティー路線に走る
中、ボルボは従来の生活に根付いたたおやかな走りを踏襲しているのか?ボルボ
の乗り心地がかなりツボな試乗オヤジとしてはとても気になるところなのであり
ます。


スタイル★★★★

一見ハッチバックですが、横から見るとやはり長いルーフでそれと分かる新型
「V40」のフォルムは、随分とスポーティーでワゴンとハッチの間の新種のよう
な雰囲気さえあります。アウディのA3スポーツバックのようなポジションですね。

そのスポーティーな印象のポイントは、後方に向けてなだらかに上昇していく
ショルダーラインと、それに反するようになだらかに下降してくるルーフライ
ンです。このラインはリアエンドできれいに交わり、サイズを超えたエレガン
トな装いを湛えています。後端も左右に強く絞り込まれ、フェンダーのボリュ
ームも大胆に強調されています。

もはや“四角くい”ボルボ“と完全に決別した感じですが、それでも紛れもな
くボルボと感じさせるのは、やはりその特徴的なコンビネーションランプの形
状、特にリアまわりの造形によるところも大きいと感じます。

エクステリアデザイナーはサイモン・ラマー。彼は同じくリアがキャラクタリ
ステッィクなボルボC30のスタイリングも手掛けていると聞けばなるほどと思う
部分もあると思います。

とにかくボルボらしいアイデンティティとプレミアムカーらしい抑揚に富んだ
クオリティを感じさせるデザインはなかなか上手いと感じます。

細かなところでは、日本仕様はドアミラーステーとドアハンドルが専用となり、
全幅が1785mmに抑えられています(キーレスエントリー装着車についてはグロ
ーバル仕様のままなので1800mm)。

また安全上のトピックはオプションで用意される世界初の歩行者用のエアバッ
グが挙げられます。コレは万一の際にアルミ製のボンネットが跳ね上がるとと
もにエアバッグが現われ歩行者を衝撃から守るというものですが、コレも安全
にこだわるボルボらしい装備だなと感じます。


内装★★★★

内装はフローティングタイプのセンターコンソールなど従来のスカンジナビア
ンデザインを踏襲しています。

面白いのはメーターのデザインですね。センターに大きな丸型のメーターを1
つ置いていますがこれがエレガンスとエコとパフォーマンスという3種のモー
ドに切り替える事ができます。

エレガンスはブラウン、エコはブルーグリーン、パフォーマンスはレッドと色
が変わり、表示もパフォーマンスではタコメーターに切り替わります。

またLEDが輝くクリア素材のセレクターレバーも楽しい演出です。内装の照明
も7色から選べるなどなかなかロマンティックなクルマです。もちろんデザイ
ンはホンダのように子供っぽくないので大人が十分楽しめるセンスになってい
ます。

残念なのはボルボとしてはトランク容量が335リッターとクラスの水準より小さ
めとなっていることです。荷室がほぼフラットになるなどその使い勝手は流石
ですが、スタイルを優先したのでしょう。ここはボルボのワゴンという期待で
選んではいけない部分です。


エンジン★★★★

エンジンはお馴染みの1.6リッター4気筒ターボに6段のデュアルクラッチトラ
ンスミッションを組み合わせです。駆動方式はもちろんFF。このエンジンは
既にS60やV60で体験済みですが、パワーもスムーズさもほぼ文句なしです。

スペックは180ps/5700rpm、24.5kgm/1600-5000rpmですから他社の1.6ターボ
と比べても最もハイスペックです。しかし低速トルクも十分と感じるのはや
はりV60と比べ100kg以上軽いボディのお陰でしょう。とにかく全域で力強い
トルク感を感じさせてくれるので安心してドライブできます。

ターボはマナーも自然で急なトルク変動もありません。ボルボらしく実に運
転しやすいユニットになっています。

アイドリングストップシステムも洗練され再始動時の振動は日本車並みかそ
れ以上に気にならなくなっています。このクラスでこれほどスムーズなアイ
ドルストップは初めての経験です。


足回り★★★★

ここは少し気になる部分があります。乗り心地がボルボとすれば少し硬いで
す。これは試乗したSEグレードは17インチホイールが標準になることも原因
でしょう。ノーマルの16インチを試していないのでなんともいえませんが、
SEは荒れた路面で少し早い周期の振動に見舞われます。

もちろん直接的なショックは一切なく、そこは流石と感じます。ステアリン
グも切れ味はS60ほどは鋭くなく安心して走れます。低めのドライビングポ
ジションもあってか安定感は非常に高くスポーティーさも感じます。ちなみ
にSEではパワーステアリングの操舵力を3段階に調節が可能です。

それにしてもこのロールを無理に抑え込まない、しかしセンターの出た安心
感の高いハンドリングはボルボの味をしっかりと持っています。この普段使
いの心地良さはボルボの最も好きな部分です。S60では少し浅いと感じたこ
の部分を、しかしV40では最初から確かに感じさせてくれました。

このしなやかな身のこなしは、固められたS60/V60よりも私にはナチュラル
で心地良く感じます。その上で路面に吸い付くようなコーナリングも楽しめ
るのですから、先の乗り心地を差し引いてもなかなかのものと思います。

特に速度が上がってくるとサスペンションが路面によく動き姿勢もフラット
になってきますから相対的に乗り心地も良く感じます。


総評★★★★☆

それにしても輸入車のCセグは超ハイレベルですね!先日ご紹介したベンツ
「Aクラス」しかりBMWの「1シリーズ」しかりアルファ・ロメオの「ジュリ
エッタ」レクサスの「CT」今後出てくるVW「ゴルフ7」も既にその出来の良
さは保証済みです。

そんな超強豪の中にあってもこのV40はなかなか健闘していると思います。
つまり価格がゴルフ並みに安いです。このSEは309万ですがノーマルは269
万です。乗り味も十分にプレミアムレベルにあります。
そして少し薄れたとはいえ内外装のムードはまだまだ北欧調の落ち着いた
ムードを持っています。

お馴染みシティセーフティは、作動速度域が30km/h以下から50km/以下にま
で引き上げられています。更にヒューマンセーフティを含むオプションの
セーフティパッケージでは、車両左右後方の死角を監視するBLISも従来の
カメラ式からレーダー式となりました。また、車線から逸脱しそうになる
とステアリングを振動させて警告するLKA、アクティブハイビーム等々も装
備されます。しかもこのオプションのセーフィティーパッケージ(20万円)
は3/31日までWebの先行予約で無料になります。

とにかくこのV40は従来のボルボにあった初期モデルゆえの完成度不足を感
じる部分は全くありませんでした。いきなりライバルと肩を並べる実力を
発揮してきただけでなく、そこにボルボならではの生活の中での心地良さ
を感じさせてくれる部分もしっかりと持っていました。

最近Aクラスをべた褒めしたばかりで恐縮なのですが、このV40の出来は大
いに悩ませるものがあります。内装のデザインやムードでは断然V40が好み
ですね。ドイツ車の存在の重さに抵抗のある人はいい選択肢です。おって
追加される予定のXC40も楽しみです。コレも売れると思います。


【スペック】全長×全幅×全高=4370×1785×1440mm/ホイールベース=
2645mm/車重=1430kg/駆動方式=FF/1.6リッター直4DOHC16バルブター
ボ(180ps/5700rpm、24.5kgm/1600-5000rpm)/燃費=16.2km/リッター
(JC08モード)/価格=309万円


(※この記事は2013年2月に書いたものです。有料版の記事の一部を加筆訂正し約
1年遅れで配信しています。)


●次号無料版は「クライスラー300Cリミテッド」“もう少し待ちかも”
の予定です。お楽しみに!

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