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TEST DRIVE 試乗オヤジのたわごと (クルマ大好き試乗オヤジの言いたい放題)

元・自動車評論家によるディーラーの試乗記。 いいクルマは動き出しの5m、交差点一つ曲がっただけで分かるもの。 これまでに乗ったクルマは1000台近くになるのではないでしょうか?自分で買ったクルマも30台以上になります。ブログだから書ける本音のインプレ。

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試乗 トヨタ・ノアSi

今回のメルマガ「雑誌に書けないクルマの通知簿」Vol.145は
「試乗 トヨタ・ノアSi」
“もったいない時代の国民車は愛すべき存在か?“


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1月20日に発売(ハイブリッド車は同年2月24日予定)されたばかりのノア&ヴォク
シーに試乗しました。6年半ぶりのフルチェンジですね。今やこのクラスのミニバンは昔のカローラではないですが、最も売れるいわば国民車のようなジャンルです。

ハイト軽と並んで今日本で最も人気のあるジャンルのクルマとあってトヨタもかなり力の入ったモデルチェンジとなっているようです。さあ、その出来はどうでしょう?果たして箱舟のように我々を幸せにしてくれる存在たり得たのでしょうか?
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ちょっとサービスで足回りの印象だけ書いておきます。
ここは予想外に良かったのです。今回のハイライトです!

乗り心地が文句なくイイです。これは同クラスのステップワゴンやセレナを大きく凌ぎます。もう絶妙に気持ちいいです。細かなショックは全てシャットアウトされますし当たりはもちろんトヨタ一流の優しさに包まれていますから文句なしの出来です。


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そしてステアリングもしっとりとしていてトヨタ車としては安心できます。路面のフィールを適度にちゃんと伝えます。これは意外でしたね。先代からG’sとかのスポーツグレードで掴んだノウハウが生かされたのでしょうか・・?



以下、気になった方は登録月は1ヶ月(バックナンバーも含め4号分)は無料で読めますのでぜひチェックしてみて下さい↓
●有料版「雑誌に書けないクルマの通知簿」(¥315/月)

次号は「フォード・フィエスタ」
“日本のリッターカーがおもちゃに感じる!”




今週の無料版は
「フェラーリF12ベルリネッタ」
“史上最強のフェラーリ”


fe12.jpg
フロントエンジン・フェラーリのV12ってその歴史からしてロマンチックで憧れますね。

初めてフェラーリの名を冠したモデルは「125スポーツ」で、フロントエンジン、V12
気筒118馬力でしたし、その後登場した「166」はル・マンで初めてフェラーリが優勝
したモデルでミッレミリアでも優勝しています。その後も「250・275.330.375MM」と
いった連綿と続くFR&V12レイアウト・フェラーリの輝かしい歴史は語るまでもないで
しょう。フェラーリにとってFR&V12レイアウトは正にメインストリーマーです。

近年でもV12エンジンを搭載した「575マラネロ・599」といったモデルはミッドシップ
フェラーリよりも少し高級でGT(グランドツアラー)的な性格を与えられたモデルとし
て続いています。

このF12ベルリネッタは599の後継として昨年3月6日のサロン・アンテルナショナル・ド
・ロト(ジュネーブモーターショー)でデビューしたフェラーリのフラッグシップモデ
ルです。


スタイル★★★★

最初に写真で見た時の印象は「ちょっとうねり過ぎと言うか、抑揚が付き過ぎてくどい
かなー」なんて感じていました。

特にその「エアロ・ブリッジ」と呼ばれるボンネットのスリットや、それに続くサイド
スリット、そしてそこから跳ね上げられるようにウェッジを強調したサイドのキャラク
ターラインにも無理を感じましたし、ボリュームたっぷりのフロントに比べ、コンパク
トにまとめられたリアスタイルとのバランスにも疑問を感じていました。

F12のデザインは、フェラーリ・スタイリング・センターとピニンファリーナのコラボ
レーションよるものと言われています。実際「車体前方3分の2は、ピニンファリーナの
空気力学的フォルムの流れをくみ、後部3分の1はフェラーリ・スタイリング・センター
の特徴が出ている」とアナウンスされています。

ディメンションは全長×全幅×全高:4618×1942×1273mmで599のそれよりそれぞれ47、
20、63mm小さくなっています。ホイールベースも2720mmで30mmマイナスとなっています。

ボディはオールアルミ、12種類のアルミ合金によって構成される凝ったスペースフレー
ム・シャーシとボディシェルからなっています。結果、総重量は1630kgとなり、599より
80kgも軽くなっています。ちなみに、最大出力700psのランボルギーニ「アヴェンタドー
ル LP700-4」と比べても約91kg軽く仕上がっています。

特徴的な「エアロ・ブリッジ」と呼ばれるボンネットの両サイドにあるインテークは前面
の空気を車両上部から左右の振り分け、そのまま側面に誘導しより多くのダウンフォー
スを発生させる機能をもっています。

結果、ダウンフォースは13%向上し、空気抵抗は3%低減しています。ダウンフォースは
200kmで123kg、Cd値は0.299となりました。ちなみに、のレクサス「LFA」のCd値はリア
ウイング格納時で0.31です。アルファのような表情のテール下部にあるカムテール・リ
アディフューザーも効果を発揮しているようです。

そしてこうした予備知識を元に対峙した実物のF12は確かに写真で見る印象を覆しました。
ホワイトパールの塗装も良かったのかもしれません。599よりもシェイプされ、きりりと
引き締まったフォルムはアスリートの筋肉を持っ
ていました。

不釣合いと感じていた前後バランスも安定感につながり、件のサイドの抑揚もフラッグ
シップ・フェラーリに相応しいエレガンスに華を添えていると感じました。

本物の女優が実際に会った時に発するような圧倒的で艶かしいオーラをやはりフェラー
リは持っています。フェラーリとしては5つ★ではないかも知れませんが、実物のF12ベ
ルリネッタからは新しいピニンファリーナ・フェラーリのエレガンスも確かに感じられ
ました。


内装★★★★★

流石に品質感は文句ありません。近年のフェラーリの内装は高級です。そしてデザイン
はF-1がモチーフですね。

ステアリング・ホイールに走行中のほとんどすべての機能を集約しています。これはリ
アルスポーツとして正解でしょう。ステアリングから一切手を離すことなく操作できる
事はハイスピードでは安全に繋がりますから。

実際このまったく新しいオンボードエクスペリエンスは慣れると極めて使いやすいです。

走行モードをWet、Sport、Race、 CT Off and ESC Off.に切り替えることができるマネ
ティーノ・スイッチをはじめ、スターター、ウインカーやワイパー、ダンパーコントロー
ル、ライトなどのスイッチがステアリングに収められています。

試乗車ではオプションのカーボン・ステアリング(パドルもカーボンとなり68万円)が
与えられていました。これは高価ですが、機能を追加する事で重くなってしまったステ
アリングのフリクションを相殺する効果的なオプションでもあります。

デザインはダッシュなども厚みを削ぎ落とし薄くまとめられています。コンパクトなセ
ンターブリッジにはR(リバース)やA(オートモード)といったシフトセレクターとハザ
ードやローンチコントロールなどのボタンが分かり易く配置されています。

試乗車はオプションで天井まで赤でコーディネートされていました。シートや絨毯など
も数多くの魅力的なカラーが用意されています。こうしたフルオーダーによる好みを反
映したコーディネートを楽しめるのも高級車ならではの楽しみですね。


エンジン★★★★★

史上最強のフェラーリたるF12搭載されるエンジンは自然吸気!のV12で6262cc、圧縮比
13.5:1です。最高出力は8250rpmという高回転で740psを発揮します。最大トルクは6000
回転で70.3kgm!このパワーはF-1と同じですね。ちなみにCO2排出量は599比-30%です。

それにしてもこの性能をNAで出してくる辺りがAMGなどとの違いです。この全域トルクフ
ルで超レスポンシブル&リニアなユニットの快感を知ると、ちょっとターボに戻りたく
なくなります。

0-100km/h加速のオフィシャルタイムは、3.1秒。最高速340km/hオーバー。ライバルのア
ヴェンダドールは0-100km/h加速は2.9秒以下、4WDゆえスタートダッシュでは敵いません
が、軽量なボディと70馬力のアドバンテージで0-200km/hでは逆転します。

ちなみにフェラーリ社が所有するテストコース、フィオラノサーキットでF12が出したラ
ップタイムは1分23秒で、時代が違うとはいえこれはなんとあの「エンツォ」の記録を2
秒も縮めているといいます。


いよいよドアを閉め、ステアリング左下の赤いスターターを押すと「バフゥオン」と盛
大にV12ユニットが目覚めます。しかし、ここでなんと雨がポツポツト降ってきたではあ
りませんか!何たる不運!FRの740馬力を雨の市街地で全開にする勇気は流石にありませ
ん。

とりあえずマネティーノ・スイッチをレースからスポーツに落とし(レインモードという
のもありますが、それを使っては試乗オヤジの名が廃る?というか、流石にそれはもっ
たいないので)ステアリング右のワイパーとウインカーを押して慎重にスタート。

しかし10mも走るとスロットルさえ気を使えば普通に走るのは何も気を使う事が無いこと
が分かります。GT的に高めのポジションもあって視界はいいですし、599に比べ平均で20
パーセントも速く反応するという7速のデュアルクラッチ式ギアボックスは、マネッティ
ーノ・スイッチがどのモードに入っていてもシームレスでスムーズな走りを約束してくれ
ます。

しかし、レブが3000rpmを超える辺りからは音が一段高くなりアクセルとリアタイヤは直
結したかのように固まります。気をつけなくてはいけないのはココからです。ココからは
濡れた路面ゆえ、少しでもアクセルを深く踏むとリアタイヤは直線でもお構いなしにホイ
ールピンします。

もちろんトラクションコントロールはオンにしていますし、駆動力を適正に制御するE-
Diffシステムも働いているのでスピンする事はありませんが、何と言っても4000万のク
ルマですから一瞬でもトラクションを失うのはあまり気持ちのいいものではありません。

しかし、幸い雨はすぐにやみました。ノーマルでも恐ろしいほどのパワーでしたが、高架
下の路面の濡れていない所でレースモードに切り替えフルスロットルを与えると・・。

なんだ雨でなくても低いギアでは簡単にホイールスピンするではありませんか!タイヤ
はミシュラン製のパイロットスーパースポーツタイヤ(前輪255/35 ZR 20 、後輪315/35
ZR 20)ですが、流石にこのパワーではひとたまりもありません。つまりFRのトラクショ
ンに対してこの740psのパワーはそれほどに圧倒的です。

しかし直進性に一切の乱れ無いのは流石ですね。トラクションコントロールが「バババ」
と利いて、まるでF-1のようなステアリングのLEDレブカウンターが走るのを見るのはな
かなかと刺激的です。

音とレスポンスは弾けるようなレーシングサウンドです。ちょっと他の市販車とは比べ
ようも無い勢いでレブカウンターが上昇します。458と比べても野性味があり低く線の太
いサウンド&豪快な加速です。

ハイチューンのV12は高負荷を与えると、低くしかし弾けるようにエッジの立った音と加
速で炸裂します。それは昔のフェラーリのように高音で歌うような優雅なものではあり
ません。つまり「天使の囁き」なんて生やさしいものではなく「悪魔の叫び」です。こ
の豪快な刺激とスピードを楽しみながらコントロールするにはやはりそれなりの経験と
スキルが必要とされます。

しかし流石にTVRなどと違って高回転になるほど粒が揃ってくるのはフェラーリですね。
6into1のエキマニが等長化されておりサウンドの適正化を図っているからですが、刺激
的で官能的な音色です。


足回り★★★★

まず乗り心地のいいことが印象的です。ポルシェもそうですが、最新のスーパースポー
ツは乗り心地においても一級品です。細かな振動や雑味が無く、その上質な乗り心地は
並みのセダンよりも遥かに快適です。

形式はフロントがロア・Lアーム、リアがマルチリンクという伝統的なダブル・ウィッシ
ュボーンですが、ダンパーにはBWIグループ社製の磁性流体ダンパー(SCM-E)が採用され
効果を発揮しているようです。

F12のGT的に快適な乗り心地はモードをレースに切り替えても同じです。少し揺れの周期
は速くなりますが上質さは変わりません。十分に快適な範疇です。レースモードにすると
ステアリングも重くなり安定感を増します。

ブレーキは最新のカーボンセラミック・ブレーキ・システム(CCM3)です。これはカーボ
ン特有の癖も無く音もしないのですが、いまいちフィールが柔らかい感じです。全体のバ
ランスからするともっとソリッドであって欲しいと感じました。

ハンドリングはミッドシップの458と比べると流石にニュートラルという感覚は薄いです。
シートポジションも高くGT的な性格が与えられています。

コーナーではニュートラルな特性を武器にグリップ走行で速さを求める458に対し、この
F12はFRでドリフトも楽しめるセットになっています。もちろんキャンセルしなければ最
新の電子車両制御システム(E-diff、ESC、F1-Trac、ハイパフォーマンスABS)がバック
アップしてくれます。

ブレーキと並んで気になったのはステアリングです。コーナリング中のステアリング操
作を最小限に抑えるべく11.5対1という超クイックなステアリングレシオにしてあるの
ですが、雨もあってこれがちょっと気になりました。ステアリング・アングルが599より
も32%も軽減されているのでちょっとナーバスです。GT的な性格とこれもマッチしませ
ん。


総評★★★★★

フェラーリのラインの中では「カルフォルニア」はFR・電動オープン・2+2で手軽で実
用的なキャラ、「458」はハンドリングNo.1のリアルスポーツ、4WD&2+2の「FF(フォ
ーフォー)」は高級でサイズも大きく実用的ですね。

するとやはりこのF12ベルリネッタはフェラーリのフラッグシップであり、史上最強の
V12を積んだ高級FRとしてGTスポーツ的キャラでしょう。FF(フォーフォー)並みにい
い乗り心地とそれよりも遥かに緊張感のあるハンドリングで腕のある人なら458よりも
簡単にドリフトを楽しめます。

担当してくれたセールス氏に万が一、買うとしたら?と聞いてみると、まずは手付けに
300万!その後、カラーなど仕様を決める時に300万、そして約1年待って登録時に残金
を(この固体の場合3400万)だそうです。

ただ、値落ちは少ないですね。ショールームには5年落ちの599がありましたが、50%以
上の残存価格を維持しています。今や信頼性も高く、7年間の無料メンテナンスプログ
ラムも付いています。

というか、なに買う気になっているのだろう?

試乗を終えコーンズの豪華なショールームでこれまた美味しいコーヒーなど頂いている
とすっかり優雅な気分になってしまいます。


とにかく凄いクルマです。辛口が売りの試乗オヤジですから、スタイルとブレーキ、ス
テアリングの件から足回りの項目で星を1つ引きましたが、もちろん総評は5つ★です。

レーシングユニットのようなスーパーレスポンス&ハイパワー・エンジンにF-1の最新
技術をつぎ込んだパッケージング&メカニズムを与え、フェラーリのブランドスパイス
でくるんだクルマです。間違いなくクルマ好きの琴線を刺激します。

こんなクルマで休日にサーキットに出かけてドリフトを楽しむなんて出来たら最高です
ね。腕はともかく財力はかなり鍛えなくてはいけません。まあ夢は大きい方がいいので
こんなクルマを目標に人生設計を考え直すのもいいかもしれません。それほどの価値の
あるクルマだと感じました。


【スペック】ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4618×1942×1273mm/ホイールベース
:2720mm/車重:1525kg/駆動方式:FR/エンジン:6.3リッターV12 DOHC 48バルブ/トラン
スミッション:7段AT/最大出力:740ps(545kW)/8250rpm/最大トルク:70.3kgm(690Nm)
/6000rpm/タイヤ:(前)255/35ZR20(後)315/35ZR20(ミシュラン・パイロット スーパ
ースポーツ)/燃費:6.6km/リッター(ECE+EUDC複合サイクル)/価格:3590万円


(※この記事は2013年3月に書いたものです。有料版の記事の一部を加筆訂正し約
1年遅れで配信しています。)


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“値段の割りに高級感に欠ける?”
の予定です。お楽しみに!

以下詳しくは↓
こちらは有料版の一部を約1年遅れで配信しています。無料なのでお気軽に!

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sijixyouoyaji2011.jpg


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