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TEST DRIVE 試乗オヤジのたわごと (クルマ大好き試乗オヤジの言いたい放題)

元・自動車評論家によるディーラーの試乗記。 いいクルマは動き出しの5m、交差点一つ曲がっただけで分かるもの。 これまでに乗ったクルマは1000台近くになるのではないでしょうか?自分で買ったクルマも30台以上になります。ブログだから書ける本音のインプレ。

試乗 フェアレディZ NISMO 6MT

今回のメルマガ「雑誌に書けないクルマの通知簿」Vol.147は
「フェアレディZ NISMO 6MT」
“流石にちょっと古くなってきたかなあ”


z13.jpg
この6代目のZは2008年12月のデビューですから既にデビューして5年が経過しているのですね。2012年7月にマイナーが行われていますが見た目はそれほど変わっていません(マイナーでは主にECUによる中速域のトルクの最適化が図られました)。


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エンジンは3.7リッターV6エンジンは355psと38.1kgmを発生します。パワー感はNAらしく非常にリニアです。なのでトルク変動が少なく扱いやすいです。FRというレイアウトではこのぐらいのパワーのNAが一番安心ですね。

しかし問題はサウンドがいまいちなことですね。ちょっと雑味があります。高回転まで回してもさほど高揚感もありません。


z11.jpg
また残念なのはせっかくの6MTのシフトフィールです。シフトダウン時にエンジン回転を同調させるシンクロレブコントロールが付いていますが、それよりも肝心のシフト感がいまいちです。セカンドからサードに入れる時に隣の5速に入れそうになってしまう事が何度もありました。早いシフトではセカンドからサードは最も重要というか一直線に叩き込みたいものですが、そこが明確でなくスムーズにいきません。

以前にVol.31バージョンSTのZでご報告しましたがZはJATCOの7ATの出来がずば抜けていいのでこの6MTがことさら残念です。

足も・・


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次号は「ホンダ フィットRS」
“隠れレーシングスピリット?“です。お楽しみに!




今週の無料版は
「レンジローバー5.0 V8ヴォーク」
“春だし、軽い麻のジャケットに衣替え"


r22.jpg

3月2日に発売されたばかりの新型レンジローバーに試乗してきました。今回で4
代目です。

新型のトピックは、SUVでは世界初となるオールアルミニウム製モノコックボデ
ィーを採用し、旧モデルより39%も軽く仕上げてきた事でしょう。ボディーシェ
ルだけで180kg、車重では今回試乗した、5リッターV8 NAエンジン搭載モデルで
190kgも軽く仕上がっています。本国にあるディーゼルモデルでは最大420kgも軽
くなったといいます。

さてさて、一体どんな乗り味になっているのでしょうか?


スタイル★★★★

約10年ぶりのフルモデルチェンジなのですね。そう考えると先代は最後までフレ
ッシュさを保っていたと言えるのではないでしょうか?

新型のボディーサイズは、全長×全幅×全高=5005×1985×1865mm、旧モデルよ
りも全長で35mm、全幅で30mm拡大し、全高は15mm低くなっています。ホイールベ
ースは2920mmで旧モデルより40mm延長されています。

最近アナウンスされた新しいレンジローバースポーツの方は随所にイヴォークの
テイストがちりばめられているのに対し、こちらは流石に伝統に沿ったもので、
どこから見てレンジローバーたらん事を重視していますね。

それでもAピラーの角度は随分寝かされ、僅かに低くなった車高や前後の強められ
た絞り込みなどによってCd値は0.34、もちろん歴代で最も優れた値となっています。

デザインはランドローバーのデザインディレクターでありチーフクリエイティブ
オフィサーのジェリー・マクガバン。フロントドアの縁のエアアウトレットやウ
ィンドウでカバーされ、ブラックアウトされたDピラーなどの伝統を守りつつシン
プルでフレッシュな造形にまとめています。

プレーンになったサーフェスに中には重厚さに欠けるという印象を持つ人もいる
かもしれませんが、実際かなり軽くなっているのです。私はとても上手くまと
めたなと感じました。


内装★★★★☆

内装は基本的にモダンになった先代の印象を引き継いだものでクルーザーのよう
な優雅さを醸し出しているのも先代と同様です。質感も流石にいいですね。

メーターも同様に、液晶ディスプレイを踏襲しますが、新型ではより高精細にな
っています。また操作系は新しいインフォテインメントシステムの導入でセンタ
ーパネルまわりのスイッチ類は50%も削減されているとの事です。

アクセスモード時の車高が先代比50mm低くなり乗降性が向上したドライバーズシ
ートに腰を下ろすと、いつものポジションに「ああレンジだなあー」と思います。

インストゥルメントパネルの水平ラインとセンタースタックの垂直ラインで構成
される見晴らしは伝統に沿ったもので安心感があります。これは悪路では傾斜の
目安にもなりますね。

ステアリングも同様に、オフロードでの微妙な力加減を調整しやすいように細身
で三角形の断面をもったものとなっています。ショルダーラインは低く、窓を開
ければ容易に側面が見通せるコマンドポジションです。

またホイールベースの延長で後席のレッグルームが118mm以上拡大しているのも特
長です。今回からリア2座タイプの「エグゼクティブクラス」シートパッケージも
オプションで用意されます。これにはマッサージ機能搭載のフルアジャスタブル
セパレートシートやクールボックス付きのセンターアームレストなどが備わります。


エンジン★★★★

試乗したのは自然吸気の5リッターV8(375ps/6500rpm、52.0kgm/3500rpm)です。

他には、スーパーチャージャー付きの5リッターV8(510ps/6500rpm、63.8kgm/2500
rpm)があります。トランスミッションは両方とも新開発の8段ATです。

本国ではスーパーチャージャー付きの3リッターV6も追加されています。この新エ
ンジンは、340ps/6500rpmと45.9kgm/3500-5000rpmで、先にジャガーの「XF」にも
採用されたものと基本構造は同じです。

また来年にはこのユニットにモーターをアドオンしたハイブリッドモデルも設定さ
れる予定です。これはCO2排出量169g/kmで、Cセグとさほど変わらない優れた数字
となる予定です。

さて、NAのV8 5.0ですが、車重が軽くなった事もあってパフォーマンス的にはこれ
で十分な印象です。というか、少し重いフィールとなるスーパーチャージャー付よ
りも回転が軽やかでこのボディに合っているようにさえ感じます。

そのきめ細やかな絹のようなフィールと穏やかなトルク特性は非常に高級感があり
ます。まるで風のような回転の上昇感は同じアルミボディのジャガーでも感じた事
がありますが、まさかこの重量級のSUVで感じられるとは思いませんでした。


足回り★★★★

乗り心地の印象も軽やかです。ボディの軽さが足取りの軽さとなって感じられます。
当たりは非常に軽くハーシュネスらしきものは皆無です。このまろやかさは今の硬
くなったジャガーのXJをはっきりと上回ります。もちろん大きな衝撃に対しては最
も得意とするところです。荒れた路面になるとどんな高級車も敵としません。

そしてハンドリングは最もこの軽量化の進化が発揮される部分です。先代では特に
下りのワインディングなどではその重さを意識しないわけにはいきませんでしたが、
新型はセダン並みと言えば大袈裟ですが、ちょっとしたミニバン並みのペースなら
十分に安心できます。つまりボディが軽くなった事で相対的に重心が低くなり安定
したコーナリングを堪能できます。

シャシーエンジニアリングマネージャーのロイド・ジョーンズ氏いわく「軽量化は
省燃費のためでもあるが、オンとオフロードでのドライビングダイナミクスの革新
でもある」といいます。

少し不満があるとすれば、直進でもうひとつビシッとしないことです。僅かにロー
リング方向の揺れが出やすい印象です。この感覚は初期のイヴォークでも感じまし
た。逆にディスカバリーではなんとしっかりした直進安定性なんだと感じましたか
ら、もう少し煮詰めれば落ち着くかもしれません。

ただどのメディアを見てもこんな話は出てきませんね。もしかすると個体差なのか?
それとも広報チューンか?まあ、この僅かな安定性の話はともかくハンドリングは先
代とは比較にならない軽快さです。もしV6が追加されてそちらの方がハンドリングが
さらに軽快で楽しかったらどうしようとか、かなりレベルの高いところでの心配はあ
りますが、現状のNA V8 5.0バージョンでも不満に思うシーンはまずないと思います。

そして、オフの装備では新しくなった「テレインレスポンス2」には、路面状況を分
析して、「オンロード」「草地/砂利/雪」「泥/轍(わだち)」「砂地」「岩場」
の中から最適な走行モードを自動的に選択する「オート機能」が備わりました。これ
はタイヤのグリップを1秒間に100回の速さで瞬間的に判断し、最適なモードを自動的
に選んでくれるというものです。

スペックはホイールストロークが前260mm、後310mm、最低地上高は最大296mm渡河深度
に至っては先代を200mmも上回る900mmとなっています。


総評★★★★

それにしてもボディの軽さってクルマの印象を劇的に変えます。流石にこの絶対値に
なると普通のクルマからの乗換える人は分からないかもしれませんが、旧型から乗換
えるユーザーなら圧倒的な違いを感じるはずです。

乗り心地に関してもちょっとテイストが変わりましたね。それはアルミボディによる
ところもあると思います。ここはもしかすると旧型の重厚な乗り味が好みというユー
ザーもいるかもしれません。

でも私はやはりこの大きなボディをこれほどストレス無く走らせる新型を推します。
もう少し熟成を期待したい部分もありますが、現状でもそのたおやかな乗り味は他に
比べるものが無いほどです。そのポテンシャルは確かに10年分の進化があると思いま
す。


【スペック】ランドローバー・レンジローバー5.0 V8ヴォーグ:全長×全幅×全高=
5005×1985×1865mm/ホイールベース=2920mm/車重=2350kg/駆動方式=4WD/5リ
ッターV8DOHC32バルブ(375ps/6500rpm、52.0kgm/3500rpm)/燃費=5.8km/リッター
(JC08モード)/価格=1230万円


(※この記事は2013年4月に書いたものです。有料版の記事の一部を加筆訂正し約
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