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TEST DRIVE 試乗オヤジのたわごと (クルマ大好き試乗オヤジの言いたい放題)

元・自動車評論家によるディーラーの試乗記。 いいクルマは動き出しの5m、交差点一つ曲がっただけで分かるもの。 これまでに乗ったクルマは1000台近くになるのではないでしょうか?自分で買ったクルマも30台以上になります。ブログだから書ける本音のインプレ。

試乗 BMW i3

今回のメルマガ「雑誌に書けないクルマの通知簿」Vol.162は
「試乗 BMW i3」
“今乗れる未来“


i31.jpg
いやー目立ちますねこのクルマ。

i3の未来感は素人目にも伝わる程に明快です。
流石はBMWの作るEVです!

リーフから4年も遅れてやってきた
i3の方が新鮮で未来を感じるというのはやはりデザインの力でしょう。

日本人としては悔しいところですがここは認めざるを得ないでしょう。

i33.jpg
強力なモーターによるパフォーマンスもですが
カーボンのシャーシによる爽快な乗り味にも新しさを感じます。

i3の目指すは単なるEVではなくシティコミューターとしての理想像であり
新しいライフスタイルです。

その明快な提案が消費者を惹きつけるのでしょう。

i3はEVでありながらまぎれも無くBMWの自動車としての魅力も
持ち合わせています。

i32.jpg

BMWは最も得意とするエンジンさえ無くとも
やっていけることを証明しました。

またこのインテリアや乗り心地を見ると
来るべき自動運転に於いても
BMWは高級車であり続けられるのだと思わせます・・。


以下、全文は登録月は1ヶ月(バックナンバーも含め4号分)は無料で読めますのでぜひチェックしてみて下さい↓
●有料版「雑誌に書けないクルマの通知簿」(¥315/月)

次号は「フェラーリ458スパイダー」

“この快感は世界中のいくつかの宗教団体で禁止レベルです”お楽しみに!


今週の無料版は
「スバル・XVハイブリッド2.0iLアイサイト」
” XVのネガが消えた!”

xv111.jpg
ノーマルのXVはこのメルマガでもVol.80で取り上げました。その時の印象はもう“滑
るCVT”という以外ありません。リニアトロニックって“どこがリニアやねん!”って、
普段はあまり使わない関西弁が飛び出すほどに残念な印象でした。

なぜ残念かと言うと、私はこのクルマのサイズやディメンションがけっこう好きなの
ですね。だって日本で使うには調度いい大きさだし、しかもクロスオーバーなので地
上高も高くて多少ギャップがあっても気を使いません。視界もいいし、その上4駆で
スバル!コレはもしや最高のセカンドカーというか万能車!なんて思っていたわけで
す。

なので、今回のチェック項目はただ1つ。
そうです、モーターでアシストされたパワートレインのリニアリティに期待です!


スタイル★★★★

ここのノーマルとの違いは、ハイブリッドらしくブルーのアクセントを取り入れた前後
ランプや、ドアハンドルのメッキ程度です。

ベースは5ドアハッチバック車の「インプレッサスポーツ」です。確かにコレがインプ
レッサかといわれると?なところもありますが、この種のクロスオーバーとしてはボル
ボのV40クロスカントリーと並んでよく出来ていると思います。

XVはアルミのルーフレールやリアのアンダーカウル、黒のフェンダーアーチなど、たっ
ぷりのクロスオーバー・スパイスのおかげでノーマルのインプレッサには無い若々しさ
を持っています。

残念なのは普通になったAピラーの角度ですね。先代は立っていたのでサーブ900風でレ
トロちっくな面白さがあったのですが・・。まあこれは空力用件と諦めましょう。

ボディーカラーは全9色で、試乗車の「プラズマグリーン・パール」は、ハイブリッドの
みの専用色ですね。まあこういうのは新車で話題性のある時はいいですが、少し古くな
るとちょっと恥ずかしくなる事もあるので注意が必要ですね。

ホイールのデザインは、少しおとなしいものになってしまいました。ノーマルはとてもカ
ッコいいデザインだったのですが、これもこちらの方が空気抵抗が少ないそうです。


内装★★★

ここのハイブリッドの特徴はブルーを用いた専用デザインのメーターとツートンカラー
の内装色です。おかげで殺風景だったノーマルから比べると少し華があります。

ダッシュや内張りの質感もやっと普通になりました。もちろんそれでもVWやプジョー、
ボルボなどの輸入車と比べると勝負になりませんが。

スペースはリアも含めて余裕があります。荷室も広いですね。バッテリーはニッケル水
素式で、荷室の床下に搭載されています。ラゲッジはこのバッテリーの搭載で、床面は
若干上がりましたが、そのおかげでシートを倒した際の荷室はほぼフラットになってい
ます。スペアタイヤは搭載せず、スペアタイヤもフロントシート下のパンク修理キット
で対応することで廃し、ノーマル比さほど遜色のないスペースを得ています。


エンジン・ミッション★★★★

2リッター水平対向エンジンは、圧縮比の変更(10.5→10.8:1)や吸気レイアウトの見
直し、大型EGRの採用など、細かなリファインが加えられています。

重量はモーターとバッテリーでノーマル仕様より約120kg重くなっていますが、13.6ps
を生むモーターを追加する事でノーマル以上の動力性能を実現しています。

まずエンジンが非常に静かになっています。これは吸音材が追加された事も大きいです。
 
そして注目の走りですが、結論から言って素晴らしく良くなっています。これはハイブ
リッドだからどうと言う域を超えて自然な走りです。後から加速が付いてくるようなレ
ガシィのターボ仕様などよりも遥かにドライバーの意思に忠実です。

HVのハイブリッドはアコードのようなストロングタイプではありませんが、CVTのスリッ
プ感を補うにはこれで十分です。とにかくアシストが自然なので、まるで静かで排気量の
大きなエンジンを良く出来たトルコンで走らせているような高級感があります。

ちなみにこのスバルのハイブリッドシステムはトヨタの「THS」と違い新開発のものです。
日産やインサイトにも似たトランスミッションに1つのモーターを組み込むタイプです。


ただスバルの場合、モーターはCVTのプライマリープーリーの後方に搭載することでパワー
トレインが前後方向に伸びないように工夫されています。

これは水平対向エンジンを縦置きする4WDという独自のレイアウト上、他社のようにエンジ
ンとギアボックスの間にモーターを入れると、パワーユニット全体の全長が長くなってし
まうのを嫌った為です。

長くなると重量配分がフロント先端部分に片寄りハンドリングに影響を及ぼしますし、ス
バルのウリである高い衝突安全性能にも影響が出ますのでコストアップをいとわず独自開
発したのでしょう。


足回り★★★★

この独自開発してまで拘ったコンパクトなパワートレインのお陰でHVハイブリッドのハン
ドリングはなかなか素直なものになっています。

リアに詰まれたバッテリーのお陰で重量配分もよく、ターンインもスムーズです。ノーマ
ルに見られたファイナルアンダーからのやや唐突な復帰(フロントがグリップを取り戻す
と今度はオーバーステア気味に切れ込む)もなくなりましたし、重心もいっそう低く感じ
られます。


またステアリングのギア比もノーマルの16:1から14:1へとクイックに変更されていて交
差点なども少ない舵角で回ることが出来ます。特に高速でトリッキーな印象もありません。

そして乗り心地も、ノーマル仕様より遥かに落ち着きがあっていいです。タイヤは225/55
R17の「ヨコハマ・ブルーアースE70」でコレが少しトレッドが硬い印象もありますが、そ
れでもココは輸入車とも争えるレベルにあります。

またハイブリットの鬼門とも言えるブレーキのフィーリングについても実に自然です。こ
れはアコードにも感じましたが、いまや回生ブレーキの制御に違和感はありません。

もちろんもっと燃費と充電効率を重視したセットにすれば気になるのでしょうが、流石に
スバルはドライバビリティを犠牲にするようなことはしなかったようです。


総評★★★★

聞けばスバルはHVをシリーズで最高のグレードに位置づけたいそうです。つまりこのXVハ
イブリッドは「インプレッサシリーズで最も高級な乗り味を持つクルマに仕上げた」と。

事実その言葉に嘘はないと感じさせるだけの乗り味をこのXVハイブリッドは持っていまし
た。

まあ、現行のインプレッサに年内にも登場と噂されているWRX STiが出ればパフォーマンス
では敵いませんが、高級感では十分にいいものを持っています。

つまりこのXVハイブリッドは単なる省燃費モデルではなく、ラインナップの中で最高のパ
フォーマンスを発揮し且つ燃費も悪くないという思想のモデルです。コレは輸入車の方向
性ですね。アウディやBMWのハイブリッドモデルのような高級ハイブリッド・ポジション
です。

とにかくハイブリッド化によってお気に入りのXVの最大のネガがすっかり解消されていた
ことを喜ぶべきでしょう。スバルらしい乗り味のいいハイブリッドだと感じました。2週間
で5000台以上のセールスを記録している事も頷ける内容だと思います。



【スペック】ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4450×1780×1550mm/ホイールベース
:2635mm/車重:1590kg/駆動方式:4WD/エンジン:2リッター水平対向4 DOHC 16バルブ/
トランスミッション:CVT/エンジン最高出力:150ps(110kW)/6000rpm/エンジン最大ト
ルク:20.0kgm(196Nm)/4200rpm/モーター最高出力:13.6ps(10kW)
モーター最大トルク:6.6kgm(65Nm)/タイヤ:(前)225/55R17 97V/(後)225/55R17
97V(ヨコハマ・ブルーアースE70)/燃費:20.0km/リッター(JC08モード)/価格:278万円


(※この記事は2013年7月に書いたものです。有料版の記事の一部を加筆訂正し約
1年遅れで配信しています。)


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