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TEST DRIVE 試乗オヤジのたわごと (クルマ大好き試乗オヤジの言いたい放題)

元・自動車評論家によるディーラーの試乗記。 いいクルマは動き出しの5m、交差点一つ曲がっただけで分かるもの。 これまでに乗ったクルマは1000台近くになるのではないでしょうか?自分で買ったクルマも30台以上になります。ブログだから書ける本音のインプレ。

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試乗 マセラティ・クワトロポルテGTS

今回のメルマガ「雑誌に書けないクルマの通知簿」Vol.164は
「試乗 マセラティ・クワトロポルテGTS」“ちょっと芸術点が下がった?”
写真 1
フルチェン当時は大幅なサイズアップがスポーツサルーンとして物議を醸し出しましたね。

確かにスタイルも間延びした感はあります。

p3.jpg
それよりも問題は内装です。
クアトロポルテにとって内装は購入の大きな動機ですからね。

インパネやシートのデザインは平凡になり、
ウッドの質やレザーの質もはっきりとコストダウンの影が伺えます。

特にウッドパネルは日本車のようにテカテカとしたものになってしまいました。
先代の芸術的なデザインや手作り感は影を潜め、
単なる工業製品に成り下がったかのようです。

写真 2
エンジンは新型の3.8リッター直噴V8です。パワーは文句ありません。

しかし、ここも官能性の部分で言えば先代にかないません。
スタート時の演出やシフトダウン時のブリッピングなど確かにそれらしい演出はありますが、そのサウンドはどこか控えめでデジタルです。少し計算された演出を感じます・・。
写真 3


以下、全文は登録月は1ヶ月(バックナンバーも含め4号分)は無料で読めますのでぜひチェックしてみて下さい↓
●有料版「雑誌に書けないクルマの通知簿」(¥315/月)

次号は「ベントレー・フライングスパーV8」
“足のセットに疑問アリ?”です。お楽しみに!


今週の無料版は
「メルセデスベンツC 250 Blue EFFICIENCY Coupe」
“もしや最良のCクラス”

bc1.jpg


Cクラスのセダンにはこれまで何度も乗ってきましたが、あまりいい印象はなかった
です。率直に言ってDセグライバルのBMW3シリーズやアウディA4に比べ設計年度の違
いもあって少し落ちるなと思っていました。それは2011年のビッグマイナー後も同
様です。まあ現行のCクラス(W204)のデビューは2007年のジュネーブですからそろ
そろ次期モデルの噂も出る頃ですし・・。

そんな事もあって今回はあまり多くを期待せずにこれまで何故か縁がなかったクーペ
に乗ってみました。クーペはC63のAMGには乗ったことがありましたが、普通のモデル
には乗った事がなかったのです。そろそろ熟成も進んでいる頃だし、欧州車の常で最
終モデルはもしや美味しいのでは?なんて感じで試乗に出かけたわけです。


スタイル★★★★

全長×全幅×全高=4640×1780×1390mm/ホイールベース=2760mmというサイズは日
本で使う小型スポーツクーペとして絶妙ですね。セダン比で全高だけが40mmレスされ
ているだけですが、流石にカッコ良くまとまっています。

直線基調のウェッジシェイプを基本とするスタイルは以降Eクラスなどメルセデスの
本流になっていますね。

特にサイドはボンネットから伸びる1直線のキャラクターラインが力強さと明快さを
与えています。クーペフォルムの正に王道です。また全体のフォルムとしてはルーフ
ラインなど適度に曲線も交えてあるのはエレガントな演出も必要なクーペとしてはい
い塩梅だと思います。

デビュー6年を経ていますが、今でもさほど古さを感じさせません。いい感じにクラ
シックになってゆきそうな気配もあります。マイナーで前後のライトもLED化されて
いますね。
  

内装★★★★

内装もデビュー時と比べると見違えるように良くなっています。光り物が増えたダッ
シュボードはかなり高級感が出ました。また、08年の時に気になって、「プラスチッ
クのように硬い」と書いた記憶のあるステアリングの革は、柔らかく質感の高いナッ
パレザーに改良されています。欲を言えばEクラス以上に装備されるあの四角の時計
があればさらに高級感が増すと思います。

シートのカラーこの250では黒レザー1色ですがステアリングやシートには赤いステッ
チが施されシートベルトは赤!でかなりスポーティーに演出されています。着座位置
もセダンに比べて低くスポーティーなポジションになっています。

リアシートはクーペなりの閉所感はありますが、ヘッドクリアランスなどはしっかり
と確保されており身長177センチの私が座っても物理的にはどこも触れるところはあ
りません。プラス2とした事で左右を中心に寄せ確保したのでしょう。贅沢でパーソ
ナルな空間になっています。


エンジン・ミッション★★★★

Cクラスのエンジンラインナップは大きく分けて3つです。まず1.8リッター直4はター
ボのチューン違いで2種類、「C180 ブルーエフィシェンシー クーペ」(156ps、25.5
kgm)と「C250 ブルーエフィシェンシー クーペ」(204ps、31.6kgm)。それとご存
知6.2リッターV8(457ps、61.2kgm)を搭載する「C63 AMG クーペ」ですね。ちなみ
にC63AMGには507馬力を誇るエディション507(507ps、62.2kgm)もあります。

それにしても1800ccで250とか?ややこしいですね。さらに言えばこのCの250は直噴
ですがE250の成層燃焼エンジンとも違います。あちらは2リッターで211馬力です。メ
ルセデスのこのクラスのエンジンはちょうど過渡期で新旧入り混じっていますね。

トランスミッションはお馴染みトルコンの7段の「7G-TRONIC PLUSです。ツインクラッ
チではないですがそのダイレクトなフィールとシフトスピードの早さはなかなかのも
のです。トルコンとしてはBMWの使う神トルコン!ZFの8速には敵いませんが、かなり
近い位置にはあります。

1.8リッター直4直噴ターボエンジン自体は非常にパワフルです。1.8という排気量が信
じられないぐらいにトルクフルに走ります。特にスポーツモードで回せば効率のいいA
Tの助けもあってぐんぐんスピードをのせます。その勢いは一昔前のこのクラスのスポ
ーツエンジンの常識を超えます。

ただメルセデスらしいというかそのフィールに官能性はありません。音もフィールも
回す喜びはありません。この辺りはもう少し演出があってもいいと思います。


足回り★★★★

ココはちょっと驚きました。セダンとの差が大きいです。つまりかなりイイです。乗
り心地は重厚でサイズを忘れさせてくれる安心感に満ちています。まあメルセデスで
すからこの辺りまでは想定内なのですが、飛ばした時の締まり具合と言うかハンドリ
ングにはかなり驚きました。

セダンに比べて重心が低い事もあって外乱による乱れが最小です。剛性の高いボディ
と締まったサスのコンビはコーナリング中のギャップにも全く不安感を覚えません。
スピードを上げれば上げるほどに一体感の高まるフィールはセダンには無いものです。

さらにいいのはステアリングフィールです。ココはFRの価値があるというかCLAとの違
いです。W202時代のボール&ナット式ステアリングを思い起こさせるしっとりとした
滑らかなフィールは電動では久しぶりに味わいました。もうこのステアリングだけで
100万ぐらいの価値があると思います。その圧倒的な剛性感に支えられたスムーズな操
舵感は深く深く染み渡るものです。

ただこの昔ながらの良さを持ったステアリングには同時に昔ながらのメルセデスの悪し
き伝統も併せ持ちます。つまり低速での大舵角、交差点を曲がる時などのセルフアライ
ニングトルクの弱さが残っています。つまりステアリングを戻してやらないと手を離し
ただけではストレート状態に戻らないのです。これは面倒ですね。何でこの特性とのバ
ーターなのか分かりませんが・・、逆にこれの無いメルセデスのステアリングは前述の
良さも消えてしまうのです。不思議です。

 
総評★★★★

それにしてもCのクーペは予想外に楽しかったです。スタイルはやはりセダンとは比べ
物にならないぐらいカッコイイしパーソナル感に溢れています。クラスレスな贅沢さも
あります。この楽しいシャーシがあれば高価なAMGはいらないかもって思います。

残念なのはエンジンのフィールだけですね。せめてポルシェのスポーツエグゾーストの
ようなオプションがあれば面白いのにと思いました。

ライバルのBMW325iクーペとはいい勝負です。レクサスのIS250にはステアリングだけで
圧勝!身内ではA250のシュポルトよりも大人っぽく乗り心地もいいです。まだ乗ってい
ないのでなんとも言えませんが価格も安いCLAが気になります。ただAクラスベースでFF
のCLAにこのステアリングフィールは期待できないので、高級感ではやはりCに分がある
と思います。まあこのC250クーペは大人がさらりと乗ってかっこいいスポーツクーペの
最右翼ではないでしょうか?


【スペック】全長×全幅×全高=4640×1780×1390mm/ホイールベース=2760mm/車重
=1580kg/駆動方式=FR/1.8リッター直4DOHC16バルブターボ(204ps/5500rpm、31.6kgm
/2000-4300rpm)/価格=598万円

(※この記事は2013年7月に書いたものです。有料版の記事の一部を加筆訂正し約
1年遅れで配信しています。)


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“これは楽しい!”の予定です。お楽しみに!

以下詳しくは↓
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