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TEST DRIVE 試乗オヤジのたわごと (クルマ大好き試乗オヤジの言いたい放題)

元・自動車評論家によるディーラーの試乗記。 いいクルマは動き出しの5m、交差点一つ曲がっただけで分かるもの。 これまでに乗ったクルマは1000台近くになるのではないでしょうか?自分で買ったクルマも30台以上になります。ブログだから書ける本音のインプレ。

シトロエンC3プルリエル 2007年(試乗時間3時間)

魔法のルーフを持つ「かぼちゃの馬車」
フロント

 「皆さん今日も乗ってますか?」。

 またまたのフランス車です。ボクはシトロエンは20年ほど前にBXを買ったことがあって、以来ハマってしまったのです。

●概要

 このクルマのデビューは2003年春のジュネーブショーでした。それまでもコンセプトカーとしてショーでは何度か見てきましたけど、本当に市販化されると思った人は少なかったと・・・。
 プルリエルはそれほど特異なクルマです。5種ものボディアレンジを自在に操れるのは、世界中を探してもこのクルマだけの特技です。

1:電動折り畳み式のキャンバストップを閉じた「サルーン」
2:これを開けた(開き具合はダイヤルスイッチで6段階に調節可能)「パノラミックサルーン」
3:リアウインドーと畳んだ屋根をリアラゲッジに収納した「カブリオレ」
4:Aピラー以降のサイドアーチを取り外した「スパイダー」
5:リアシートを折り畳んだ「スパイダーピックアップ」

 といった具合、ちなみにプルリエルとは、フランス語で「複数」を意味します。

 キャンバストップは電動なので、屋根の開け閉め自体はとても簡単ですが、4のピラーを外す作業は女性には少し難しいです。
 スパイダー状態にする時は、男性に手伝ってもらうのがいいですね。男性はこうした作業が好きなので、きっと喜んで手伝ってくれるますから。
 そうそう、ガレージのある人はいいですが、この外したピラーの置き場所は少し厄介ですね。まあ、それほど贅沢なクルマと言う事も出来ますが。

 サイズは全長3935×全幅1710×全高1560mm、ホイールベースは2460mmです。サイズ上のC3の特徴は、ヴィッツ程度の小さなボディに、1563mmという高い車高を与えていることです。ホイールベースも全長の割りに長く、広々とした居住空間と快適な乗り心地を特徴としています。

kuruma 0411

スタイリング★★★★

 このスタイルは一般の人にどう映るのでしょう?丸みを帯びたフォルムはとても可愛らしい印象です。もちろん日本の軽自動車のように、子供っぽくなっていないのは流石です。シックなボディカラーもいいですね。この辺りは本当に微妙で、ほんの少しの違いでまったく違ってしまうものですが、C3はもちろん見事なセンスでとどまっています。とれびあーん。

 それは、子供向けのようなカラフルな日本製の携帯電話のセンスと、エリクソンやノキア、モトローラなど海外の携帯電話のセンスの違いにも似ているかもしれません。
 
 それとこのデザインはちょっと‘’かぼちゃの馬車‘’っぽく見えませんか?オレンジのカラーなどを選ぶと、特にそう見えます(笑)。元々シトロエンには、2CVという更に‘’らしい‘’先輩が居るのですが。

ラゲッジ

インパネ

シート


内装★★★★

 内装も外装に負けず劣らずお洒落です。
 曲線を多用した豊かな感じは外装とも見事にマッチしています。本国ではオプションとなるアルミニウムパッケージが日本仕様では標準なので、ドアのバーやエアコンの吹き出し口などがシルバーになっていて、とても都会的な印象もありますね。

 またシートは前後ともたっぷりとしたサイズを持っているので、このクラスにあって長時間のドライブも苦になりません。サポートも十分ですが、それ以上に掛け心地がとてもソフトで、フランス車好きはこれだけで参ってしまいます。とれびあーん。

 例えば、こんなクルマに乗った女性の横に乗せられたなら、それだけでその人の印象がアップするでしょう?そんな素敵な掛け心地のシートと、ロマンチックな空間になっています。じゅでーむ。

センソドライブ


エンジン★★★

 エンジンは1.6リッター、110馬力です。ノーマルに比べて120kgもボディが重くなっているので、特別パワフルではありませんが、フランス車の特徴でもある乾いた排気音と共に、魅力的なボディを軽快に走らせてくれます。昔と違って、静かでスムーズなことも特長です。山道をオープンで流していると、木々の葉のざわめきや、小鳥のさえずりさえ近くに感じられるそんな爽やかな印象さえあります。

 ミッションはセンソドライブと呼ばれる5速のセミオートマチックです。フルオートマチックのモードもありますが、メカ的には自動クラッチのマニュアルと考えるのが分かりやすいです。
 フルATモードでも予想外にスムーズですが、ステアリングパドルを使って積極的にマニュアル・シフトしてやることもできます。その時のシフトダウンは、運転のうまい男性よりも更にスムーズに出来るほどなので、運転がとても楽しくなります。

 難しく考えることはありません。普段は普通のATとして使って、ちょっと前が空いた時などに、ただアクセルを踏み込むだけではなく、ステアリングの左側のレバーを引いてやれば、瞬時にシフトダウンして「シャーン」と気持ちよく加速してくれます。オートマでキックダウンした時の嫌なショックや前のめりになる感じもないので、慣れればとても気持ちよくスポーツドライブを愉しむことができます。

タイヤ


サスペンション★★★★

 シトロエンのハイライトはなんといっても乗り心地の良さでしょう。昔からシトロエンマニアは「ハイドロニューマチック」という油圧式のサスペンションの‘’雲の上を行くような‘’快適な乗り心地の話題に花を咲かせてきた。

 C3のサスペンションは、その油圧ではなく、普通の金属サスですが、どうしたことでしょう!シトロエンが作ると金属が金属でなくなる。流石の乗り心地になっています。

 プルリエルでは、C3としては太目の185/65サイズのタイヤが付くこともあり、少し固めですがショックは軽く路面の継ぎ目も「コンコン」と軽い音だけを残して越えて行ってくれます。これはオープンの割に非常にしっかりとしたボディによるところも大です。ギャップを越えても、オープンもディに付きものの「ガタつき」がなく、しなやかに乗り越えてくれます。

 速度を上げても、サイズの割りにとてもフラットで快適な乗り心地にシトロエンの真髄を見ることができます。音も静かなので「このままどこまでも走っていたい」という気分にさせてくれるほど。ロマンチックな乗り心地です。

 また、ハンドリングも法外に素直で安定しています。シトロエンはここでも魔法をかけてくれます。快適なサスペンションと高めの車高を考えると、ロールは見事にチェックされていて、カーブでかなり追い込んでも、タイヤの接地感の変化が少なく、非常にソリッドな印象です。4つのタイヤが、ボディの4隅でがんばって突っ張っていてくれる感じが伝わってくる。どんな場面でも安心してコーナリングを愉しめるので、山道に行くのも愉しいクルマです。

リア

エンブレム


総合評価★★★★

 フランスのクルマはどこか優しさに溢れていて、女性にとても似合うクルマが多いですが、中でもこの「シトロエンC3プルリエル」は格別です。

 乗り心地が良くて実用的で、時にはオープンドライブも愉しめてしまう。こんなアクティブで楽しいクルマを選ぶセンスが、選ぶ人のライフスタイルを表現します。

 ボディカラーは5色、このブルーパナマと呼ばれるシックなブルー以外にも、ビビットなレッドやオレンジなども選べます。女性はもちろん、クルマ好きのセカンドカーにも最高のセレクトだと思います。



↓今年から始めて早くも100位圏内か?とれびあーん
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