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TEST DRIVE 試乗オヤジのたわごと (クルマ大好き試乗オヤジの言いたい放題)

元・自動車評論家によるディーラーの試乗記。 いいクルマは動き出しの5m、交差点一つ曲がっただけで分かるもの。 これまでに乗ったクルマは1000台近くになるのではないでしょうか?自分で買ったクルマも30台以上になります。ブログだから書ける本音のインプレ。

1997年 ポルシェ ボクスター 5MT

初期型なりの完成度
ポルシェ ボクスター

↑珍しいワインレッドです。

「皆さん、今日も乗ってますか?」

 986ボクスターのデビューイヤー、97年型
 に乗る機会がありましたのでご報告を。

 

●概要
 ポルシェと言えば、このボクスターが出るまではRRの911以外は何をやってもヒットせず、特にミッドシップ&オープンは、914の失敗もあって鬼門のレイアウトと言われていましたね。

 924.944.968.928といった重量配分にこだわったトランスアクスルFRもヒットしませんでしたが、ついにポルシェはこのボクスターで理想的レイアウトの市販モデルを成功に導き、続くカイエンなどのヒットもあって、現在の繁栄を手に入れたのですね。

 フラット6をミッドマウントしたオープンです。
97-99は2.5リッター。2000から2.7&3.2(S)になりました。2005年にフルチェンジされ、モデル987がデビューしています。

スタイル★★★★
 ボクスターのデザイナーは993.996も率いたハーム・ラガーイですね。

 93年のデトロイトショーで初めてこのコンセプトモデル、ボクスターコンセプトを見た時はとても斬新で驚いたものです。

 ソフトトップのフレームはマグネシウムで低重心にこだわっています。
 12秒という開閉速度も当時のトップクラスものでした。

 ライトは98デビューの996にも採用され、酷評される涙目ですが、プロポーションは11年を経て今でも十分にバランスよく魅力的です。

内装★★★
 インパネなど、デザイン的には非常に新しいテイストでしたが、
 クオリティはポルシェの水準に達していません。
 ドアの内張りはプラスチックそのものですし、8万キロを走行しているとはいえ、あちこちから軋み音がします。

 シートやステアリングの革も911系よりもコストダウンされていると見え、革はテカテカになってステアリングは表面がめくれています。

 グリップが太目なのも昔のポルシェファンには寂しいでしょう。





ポルシェ ボクスター

↑こちらは2005年にフルチェンジされた987です。フロントはカレラGT並みの迫力ですね。ヘッドライトはやはりこちらの方がらしいですね。

ポルシェ ボクスター

↑987はリアに熱線入りのガラスが与えられます。

ポルシェ ボクスター

↑躍動感のある筆記体のレタリングは斬新でしたね。50キロの所にある赤いラインはベンツなどもそうですが、当時のドイツ車によくある市街地の速度規制の目安ですね。

ポルシェ ボクスター

↑フロントはスペースセイバーと意外に深いトランクがあります。
ポルシェ ボクスター

↑ドライバーズシートはテカっちゃってますね。

ポルシェ ボクスター

↑11年と8万キロでステアリングの革が剥けてきています。

ポルシェ ボクスター

↑この時代、内張りはプラスチック丸出しです。

ポルシェ ボクスター

↑助手席の革のダメージはありません。

エンジン★★★
 フラット6、2.5リッターの204psです。
 このエンジンはスムーズですが、
低速トルクが無く、非常にエンストしやすかったことを思い出します。

 しかもクラッチにフリクションが無く、スパッと繋がってしまうため、初めて乗った人はほとんどエンストしたものです。

 トルクが無いので911のようにアイドルスタートも出来ず市街地では神経を使わされます。

 この個体は8万キロを経ていい感じにフリクションが出ていて、新車時よりもクラッチ操作は容易になっていました。

 ただ、エンジンマウントやミッションマウントがへたっていて、かなりガクガクとバックラッシュが出ていました。

 5MTも911のように「冷えたバターを・・」というようなフィールではもはやありません。
 
 回せばそれなりの迫力あるサウンドを伴って十分な加速感をもたらしますが、
 987のように洗練されたフィールではなくラフでちょっと野蛮な感じです。

足回り★★★
 絵に書いたようなニュートラルステアでヒラリヒラリと駆け回ります。

 フロントは996並のアルミサブフレームを持つストラットが奢られ、リアもマルチリンク並のコントロールを可能とする構成となっています。

 ようやくファイナルオーバーステアの呪縛から解き放たれたボスクターはポルシェの理想とするスポーツカーのハンドリングが表現されています。

 ただし、そこに911のような味や深みはありません。

 乗り心地もポルシェにしては浅い感じです。

 姿勢自体はフラットですが、あちこちからの軋み音と、サスのキャパにポルシェとしては物足りなさを感じます。

 まあ装着されていたミシュランパイロットスポーツが随分乗り心地をマイルドにしてくれてはいましたが・・。

総合評価★★★ 
 この個体は中古となっていっそう、初期モデル特有の完成度の低さを露呈してしまっています。

 これが、00年以降の2.7であれば★★★★です。987は★★★★半です。

 確かにボクスターはそれほど乗って楽しく、バランスのいいオープンスポーツです。
 
 しかし、「ポルシェ」と言われると、どうしてもあの911の硬いボディと深い乗り味をベースに過大な期待してしまうのです。

 特に、この初期モデルのボクスターはポルシェ度が少しずつ足りません。

 ボディ剛性然り、エンジンのフィール然り、足回りの剛性感然りです。

 987になるとボクスターのキャラに合った、つまり911と違った価値、軽い中にも痛快なバランスと洗練があるのですが、この時代はまだそこまで具現化できていません。

 それは97年当時に乗った時もそんな印象でした。当時もポルシェとしては物足りないぞと思ったものです。

 なので986の中古を買うなら00年以降がおすすめです。


ポルシェ ボクスター

↑この時代リアウインドウはアクリルですぐにこのように曇ってしまいます。ちなみに「ボクスター」とはボクサー(水平対抗)とロードスターを合わせた造語です。




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コメント

ポルシェの真実

>>ポルシェと言えば、このボクスターが出るまではRRの911以外は何をやってもヒットせず、特にミッドシップ&オープンは、914の失敗もあって鬼門のレイアウトと言われていましたね。

根拠のないデマです.914がどれだけヒットしたか,把握していますか? つまり「売れた」という事実が,「ヒットした」という印象につながっていないだけです.ポルシェは世界中にファンを持っていますが,大部分のファンにとって,ポルシェは幻にすぎないので,実際の生産数や販売数なんてどうでも良くなってしまうのでしょうが.

ただし,「自動車評論家でございます」という看板で商売をするのなら別です.きちんと事実は事実として把握して下さい.

>>924.944.968.928といった重量配分にこだわったトランスアクスルFRもヒットしませんでしたが、

これも事実無根.どれだけ北米で愛されたタイプか知って下さい.70年代後期から,80年代までは水冷4気筒でポルシェは商売しています.バイサーハのR&Dセンターも,この4気筒シリーズの売り上げで作ることが出来た,ということでなんですよ.


>>インパネなど、デザイン的には非常に新しいテイストでしたが、クオリティはポルシェの水準に達していません。

「ポルシェのクオリティ」って,何を基準に書いていますか? 930は化石なので,964か993ですか? でも,993は当時のカローラ並みですよ.(今のカローラでなく)


>>5MTも911のように「冷えたバターを・・」というようなフィールではもはやありません。

冗談としか思えません.該当車はポルシェシンクロではありませんよ.

  • 2010/06/15(火) 18:38:52 |
  • URL |
  • suomi #mQop/nM.
  • [ 編集]

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  • 2008/07/13(日) 09:57:52 |
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